拝啓
雨に濡れた後のあじさいの花が七色に移り変わる季節となりました。
皆様におかれましては、益々ご健勝のほどとお慶び申し上げます。
去る5月16日の日高バレエ40周年記念公演バレエ「ドン・キホーテ」1、2、3幕ハイライトにこのような状況の中、足をお運び頂きまして、誠に有難うございました。
昨年からのコロナ禍の中、感染防止には万全を期してゲストダンサーは、コロナ抗体検査を必ず繰り返し行い、練習や準備に励んでおりましたが5月に入り、コロナの感染者が鹿児島でも急増し、開催の危ぶまれる緊迫した日々が訪れました。
何度か心が折れ、不安で眠れぬ夜が続いた舞台の1週間でした。しかし、幸いにも二年越しで創り上げて来た念願の「ドン・キホーテ」を無観客ではなく、多くのお客様のご来場のもとに開催できたことは夢のようです。
生徒一人ひとりがひたむきに貫いたバレエへの思いや、未熟ではありますが精いっぱい音楽とともに輝こうとする姿は、感無量でした。
この舞台が叶えられましたのも一重に、先人の諸先生方、ご支援くださった皆様、卒業生、多くの友人のご厚情のお陰と深く感謝申し上げます。
この感激を未来のエネルギーに変えて、教室一同、一歩ずつ前進して行きたいと思います。
今後も日高バレエにご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
多くの心使いをありがとうございました。
敬具
日高バレエスタジオ
主宰 日高千代子
